越前漆器/麗しき漆の国を訪ねて
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越前漆器とは
その誕生と伝統 工程と技法 匠の技・伝統工芸士
さまざまな製品 「漆の国」パンフレット
工程と技法
漆器作りの「お椀」を例にとり、こちらでは画像と動画によって4つの工程別に紹介しております。 伝統の技と漆器工程を動画で見る
漆器工程のより詳しいことを知りたい方は「うるしを科学する会」をご覧ください。



◆ 磨き上げられた技と、新しい生産システム
越前漆器は、生産工程にも大きな特徴があります。それは産地全体で分業体制が確立しており、素地づくり、塗り、加飾などさまざまな工程が高度に専門化していることです。これが美しさ、堅牢さなど品質の安定と、高い生産能力につながっています。
また伝統的な木製の漆器だけでなく、合成樹脂素材や化学塗料を使い、より安価で丈夫な商品を消費者に提供することにも積極的に取り組んでいます。現在、外食分野で使われる漆器の大半は合成樹脂でできていますが、その8〜9割は越前漆器産地で生産されています。
工程図

[1] 素地工程
素地工程は、木製品と合成樹脂製品とで大きく違います。さらに木製品は、椀などの丸物か、箱、盆などの角物(板物)かによっても違ってきます。丸物は、水目桜、トチ、ケヤキなどをろくろで削って形をつくります。角物はカツラ、ホオ、漆器用合板などを裁断し、削り込み、組み立てます。
一方、合成樹脂の素地工程は成型と呼ばれ、プラスチック粉を機械で熱加工します。これにより製造工程を簡略化しコストダウンを図るとともに、従来にない変化に富んだ形もつくれるようになりました。
[ 木製品 ]
木製品の素材
木製品の素材
板物素材を切除しながら形状加工
板物素材を切除しながら形状加工
丸物はロクロを使って
丸物はロクロを使って
[ 合成樹脂製品 ]
樹脂製品を作る成型機
樹脂製品を作る成型機
樹脂製品の素材
樹脂製品の素材

[2] 塗り工程
手塗りかスプレーかで、手法が大きく二つに分けられます。手塗りは、下塗りと上塗りとに分業化されています。この下塗りは、製品の表面には出ませんが漆器の品質を左右する大切な部分で、塗りと研ぎを何度も繰り返します。上塗りは、均一の厚さに塗る熟練の技と、一定の温度、湿度を保つデリケートな乾燥の技術が勝負です。漆の乾燥には高湿度が必要です。
スプレーによる塗りの場合、手動もしくはロボットのスプレーガンで漆や化学塗料を吹き付けます。変わり塗りなど、新しい技法の開発も進んでいます。
[ 手塗り ]
表面をならす研ぎ作業
表面をならす研ぎ作業
丹念に繰り返す下塗り
丹念に繰り返す下塗り
潤んだ光沢を生み出す上塗り
潤んだ光沢を生み出す上塗り
[ スプレー塗装 ]
スプレーによる吹きつけ作業
スプレーによる吹きつけ作業
ウレタンなどの化学塗料や漆を使用
ウレタンなどの化学塗料や漆を使用

[3] 加飾工程
漆器を彩る加飾には、さまざまな技法があります。現在最も多く行われているのは、蒔絵、沈金、そして機械によるスクリーン印刷や転写です。蒔絵は、蒔絵筆に漆を含ませて模様を描き、そこに金・銀粉などを蒔きつけ、研ぎ・磨きを繰り返してつくりあげます。沈金は、沈金刀で線彫り、点彫り、片切彫り等の技法を用いて絵柄を刻み込み、その彫り跡に金・銀箔、金・銀粉、顔料等を漆で定着させ、仕上げていきます。原画を刷り込むスクリーン印刷や、写し込む転写も、比較的安価に量産できるうえ技術的にも高度になり、さかんに行われるようになっています。
[ 沈金・蒔絵 ]
[ 蒔絵 ]
漆を含ませた蒔絵筆
漆を含ませた蒔絵筆
[ 蒔絵 ]
職人の手から鮮やかな絵柄が
職人の手から鮮やかな絵柄が
[ 沈金 ]
金・銀粉や箔・塗料を定着させる
金・銀粉や箔・塗料を定着させる
[ シルク/スクリーン印刷・転写 ]
[ スクリーン印刷 ]

表面に機械が印刷
[ 転写 ]

お椀の表面に転写


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